2014年に打ち上げられ、私たちの心を感動でいっぱいにした「はやぶさ」の帰還。その後もロケット開発は続き、今も「はやぶさ2」は私たちの夢を乗せ広大な宇宙を飛行中です。
去る10月6日、若葉台地域ケアプラザにJAXA名誉教授で「はまぎんこども宇宙科学館」館長の的川泰宣さんをお迎えし、市民講座「はやぶさ2とアポロ50周年」が開催されました。
JAXA名誉教授 はまぎんこども宇宙科学館館長 的川泰宣さん
オフィシャルホームページより
主催は「電子顕微鏡でミクロを観る会」。
同会は、旧若葉台西中学校理科室をホームに活動。数年前、東京工業大学から物の形態を立体的に観察できる走査型電子顕微鏡を贈られたことをきっかけに発足しました。
地元中学校の自然科学部とも協力しさまざまな実験・観察や、科学の芽を育む講座などを行っています。
「はやぶさ」人気もあって今回の講座は大盛況! 子どもから中学生、シニア世代まで会場いっぱいの約130人が参加し、熱心に話を聞きました。
糸川英夫博士らにより、日本で初めてペンシルロケットが打ち上げられたのは1955年。それから数々の苦労や困難を乗り越えながら、研究者たちが宇宙ロケット開発に力を注ぐ様子が熱心に語られました。
そして、2014年に打ち上げられた「はやぶさ」の帰還は、日本中の注目を集めることに。
こちらは、マーカーを投下し着地に向かう「はやぶさ2」です。
困難な着地の成功に会場の人々も思わず興奮!
「若い人のために夢のあるプロジェクトを」
そう言い続け、ロケット開発に力を注いだ糸川博士の記念碑が、大隅半島に建てられています。
「金がないなら頭を使え」
それが口癖だったという糸川博士。
意思を継いだ後輩たちの、決してあきらめない姿勢は、まるで「はやぶさ」の奇跡そのもののようですね。
また、今年はアポロの月面着陸50周年にも当たるとのこと。
あの「人類にとっての大きな一歩」の言葉、そして月面着陸の映像など、息をつめて見つめたのを思い出します。
当時の感動やエピソードを語りつつ的川教授は、決してあきらめないことの大切さや、子どもたちに「未来への高い志をもってほしい」ことなどを話し、会場の人々の深い共感を呼びました