自然豊かな横浜若葉台。
中でも若葉台遊水池周辺には、四季を通じてさまざまな野鳥が飛来してきます。
その遊水池にアシやガマが繁茂し、野鳥の姿があまり見られないのではないかと心配する声も聞かれました。
そんな中、昨年から、旭土木事務所を中心に、水辺のアシやガマを撤去する活動が行われています。(工事は今年いっぱい掛かる予定です)。
上の写真は、約1年前の遊水池の景観です。
こちらは、今年5月の遊水池、100匹以上のこいが翻る下に青々とした水面が見えるようになりました。
4、5月頃には、遊水池をダイサギが泳いでいるのを見かけました。これも水面が広くなったからでしょうか。餌をとる様子も観察されました。
そんな中、若葉台遊水池水辺愛護会 野鳥観察班による「野鳥観察会」報告が5月26日、旧若葉台西中学校木工室で開催されました。
当日は古屋隆之さんが、令和3年11月~令和4年3月遊水池にやってきた、オオヨシガモ(冬の渡り鳥)ほか野鳥の個数観察の結果を報告しました。
遊水池の大きな変化は、「2022年2月、繁茂していたヒメガマが旭土木事務所により3分の1せん定され、水面が見えるようになった」こと。
「今、遊水池で生息しているのはバンで繁殖活動をしている」と古屋さん。
ヒメガマで足場が悪くても、小魚などの餌を目指して、ダイサギ、アオサギ、コサギなどもやってくるようです。
また留鳥では、以前に見られたゴイサギ、キセキレイ、シメ、コゲラ、アオゲラ、ヤマガラ、ガビチョウ、ホオジロ、冬場ではアトリ、ハシビロガモ、ヨシガモは今回の6期ではまだ観測されていないとのこと。
当日配布された冊子「若葉台遊水池野鳥モニタリング定量観察記録」㊤と「若葉台の子ツバメ大きくな~れ!」
冊子の中では、これまで遊水池にやってきた、さまざまな野鳥が紹介されています。
現在、旭土木事務所遊水池管理計画の実施で、生息環境が改善されつつあるそうです。
「これからの遊水池に期待したいですね。またこの冬もモニタリングを続けます」
と、古屋さんは話していました。
なお月々の野鳥は、遊水池の掲示板および「わかまちインフォメーション」にも掲載されていますのでぜひご覧ください。
また、当日は「若葉台の子ツバメ大きな~れ!」の冊子と共に、ショッピングタウンわかばに毎年訪れるツバメの観察が報告されました。
残念ながら2021年は、ヒナは孵らなかったとのこと(2022年度はひなが孵りました)。
ツバメは、フィリピン、ベトナム、インドネシア、マレーシアなど赤道に近い国々から2000㌔~4000㌔の距離を飛んで日本にやってくる貴重な鳥です。
ぜひショッピングタウンわかばでのツバメの子育てにも注目したいですね。