旭区タウンミーティングin若葉台が7月2日、若葉台地域ケアプラザで開催されました。
会場には、池戸淳子旭区長をはじめ区のさまざまな部門の担当者らが訪れ、若葉台の人々と意見交換しました。
今回の意見交換の内容です。
・旧西中学校跡地活用について
・「2025年問題を見すえた大規模団地再生モデル構築事業」について
・「横浜若葉台みらいづくりプラン」の実現に向けた連携について
・横浜環状鉄道の延伸の早期事業化について
・若葉台地域での交通事故防止対策について、など
関心の高さを示し、会場には、大勢の方が集まりました。
14時に開会のあいさつ、続いて旭区運営方針などの説明がありました。その後は意見交換の場となりました。
はじめに山岸弘樹連合自治会長から「若葉台の現状と課題」についての説明がありました。
若葉台は初入居から、今年3月で丸38年。73棟の中高層住宅が建ち並び3月末現在で、6,725世帯、14,454人が住んでいます。
現在、急速な高齢化が進み、平成28年3月末で、高齢化率43.7パーセント。けれどその割には、要介護率が12.1㌫と極端に低く。これはスポーツが盛んなことなど、いろいろな理由があるようです。
続いて具体的な内容について、意見交換が行われました。
始めに旧西中学校跡地活用について、NPO法人若葉台スポーツ・文化クラブの神尊克己クラブマネジャーから話がありました。
同クラブでは旧西中を利用し、地域の人々のためのスポーツ・文化活動を推進、地域の人々の健康づくりに大きく寄与しています。
スポーツ・文化関係、約50団体、延91,160人が利用。ただ、旧西中学校閉校以来10年が過ぎ課題も。この10年、クラブで管理し続けていますが現状維持がやっとで、「校内路面はガタガタ、ツギハギだらけ」、「体育館や格技場の・校舎・教室などの施設や設備は老朽化」、ほかにも多数の問題を抱えています。「特にライフライン関連の老朽化が進み、改善が急がれると」と神尊マネージャー。
左手にならぶ旭区役所の職員たちが頷きながら熱心にメモを取り、その場で、質問に答える姿も。
その後「横浜若葉台みらいづくりプラン」の実現に向けて、県住宅供給公社の水上弘二課長代理から説明がありました。
「みらいづくりプラン」は、全員で共有するまちづくりの指針。これまで県住宅供給公社とまちづくりセンターが、旗振り役になって進めてきましたが、今年度、旭区に大規模団地再生担当というセクションもできたことから、今後は行政、住民、事業者が連携してまちづくりを進めて行きたい、との提案がありました。
続いて、横浜環状鉄道の延伸について。山岸連合自治会長が現状を説明しました。
現在、延伸を求め72,683の署名が集まっていて、その内、若葉台が最も多く7,272筆。延伸への要望が高いことがわかります。今後も「横浜環状鉄道延伸について要望活動を行っていく」とのことです。
続いて、北側外周道路の交通事故防止対策としての、速度制限表示と信号機設置について。これまでも要望されていますが、まだ実現されていないことへの危惧を話しました。
事故を心配して参加者の中から、一刻も早く30㌔制限を実現してほしい、との要望もありました。
また、迫り来る2025年問題を見すえて、認定NPO法人若葉台の白岩正明理事長から、「高齢になっても在宅で安心して心豊かに過ごす福祉のまちづくり」に向けてプランが示されました。いま取り組んでいる「値域交流拠点 ひまわり」事業も見直しを行い、これからは、介護予防・生活支援サービス補助事業申請対応に沿って進めていくとのことです。
また「わかば親と子の広場 そらまめ」でも今年3月から一時預かりがスタート。利用者は増える傾向にあり6月の利用は35人に上るそうです。
今年4月から山百合会若葉台保育園もスタート。「地域の協力に感謝します」と同園。園庭開放や、一時保育の受け入れも行うそうです。
まちづくりセンターの野口昌弘総務部長からは、毎日若葉台内を走行する無料バス、コミュニティバス わかば号についての説明がありました。
「買い物に不自由を感じる方のために始めました。中心部のコミュニティを応援する意味もあります。皆さん、ご利用ください」 年間利用者数は、平成28年度には33,462人。走行距離の長い1系統利用者数が多い状況となっています。
最後に池戸区長が、「高齢化の中、若い人たちも呼び込んで、若いファミリーにも選んでもらえるまちにすることが大切だと思っています。若葉台の取り組みは今、いろいろなところから注目を浴びています。これからも若葉台の皆さんと協力し、共に進めていきたい」と、締めくくりました。